数量限定販売のまぜそばを偶然見つけた。
近所のスーパー。
売り場に並ぶ前の状態だった。
たった1個だけあったまぜそば。
ボクはそれを迷わず手に取った。
この何気ない動作が、日常を蹴っ飛ばす冒険になるとも知らずに。
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数量限定販売のまぜそばを求めて
友達と雑談していた時のこと。
何気ない会話からあるカップ麺の話になった。
サンポーから発売された数量限定販売カップ麺。

ドライブイン鳥監修 まぜそば
ドライブイン鳥というお店をボクと友達は知っている。
佐賀のローカル飲食チェーン店だ。
このチェーン店のまぜそばに興味が湧いた。
「でもさ、こういう期間限定とか数量限定ってなかなか手に入らないよね。」
「そうそう。全国で発売中とか言っても本当に売ってるの?ってくらいに無い。」
「異世界の話なのかな?」
「そうかも」
この時はこれで終わった。
たまたまスーパーで見つけた
それからしばらくして。
近所のスーパーで買い物していた時。
そういえば、あのまぜそばはここで売ってないかな?
そんな軽い気持ちでカップ麺売り場をのぞいた。

あった!
ドライブイン鳥監修まぜそばが確かにあった。
しかも1個だけ。
正式な売り場に陳列される前の状態で。
それは確かにあった。
ボクに迷いはなかった。

1個しかないまぜそばを手にしてレジに直行した。
その晩、早速友達に報告した。
「こっちで、一つ見つけたよ。」
ボクの報告メールに友達の返信。
「そうか、こちらはどこにも売ってないよ。」
魂が叫ぶ!まぜそばを探せと
普通なら
そうか、残念だね。
で終わる話だ。
さらにいえば、そこまで猛烈にまぜそばが食べたいわけではない。
だが何かが心に引っかかる。
それは
自分はまぜそばを手に入れたけど、友達は手に入れられない。気の毒だし心が痛む。
などというそんな浅い話では決して無い。
もっと心の深淵で何かが蠢いている。
蠢く何かがボクに言う。
オマエ、ソレデ満足ナノカ?
いや、違う!
たった一つ、偶然に見つけたことで満足なんてしたくない!
また、何かに問われた。
ソレナラドウスル?
探すさ!きっと見つけてみせる。
数量限定販売、ドライブイン鳥監修 まぜそばを。
日常的なスーパーでの買い物が、この瞬間から冒険に変わった。
スーパーやコンビニを巡る 見つからない
手始めにやったことは近所のスーパーやコンビニを巡ることだった。
見つける!と決めた次の日から、お店巡りをした。
仕事帰りに3日間で6店舗を訪ねた。
どこにも置いていなかった。
このまぜそばの販売は5月18日。
今はもうすぐ6月半ば。
スタートダッシュが遅かったのか?
闇雲に探し回ることは得策ではないと思い直した。
ド◯キホーテに行けば・・・なかった
闇雲に探し回ることをやめて、情報を集めることにした。
製造元であるサンポーに聞いてみることを考えた。
しかし、やめた。
以前、即席袋麺を探し回った時に充分な成果を得られなかったからだ。
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製造元は問屋に売る。
一度問屋に商品を渡してしまえば、あとはどこで売られているかなんてメーカーにはわからない。
ネットで検索してみることにした。
ここで耳寄りな情報が飛び込んできた。
ド◯キホーテに行けば売っている
なるほど、あの豊富な品揃えならあり得るかもしれない。
早速、最寄りのド◯キホーテに行った。
そして。
置いてなかった・・・。
イ◯ンモールに行けば・・・なかった
ド◯キホーテを出てボクは車に乗り込んだ。
しばらく駐車場で考えてみる。
別のド◯キホーテに行くべきだろうか?
それも可能性の無い話ではない。
しかし、この方法は違うと直感が言っている。
さて、どうしたものか・・・。
しばらくして思った。
イ◯ンモール に行ってなかった。
以前、袋麺を探していた時にイ◯ンモール で最後に見つけたことがあった。
今回も期待できるかもしれない。
ド◯キホーテ の駐車場から出てボクは最寄りのイオンモールへと車を走らせた。
着いた。
探した。
無かった・・・。
さすがにこの日は気力を失ってそのまま帰宅した。
ドライブイン鳥という選択
もう、打つ手無し。
そもそも、スタートダッシュが遅かったのだ。
ここまでよくやったよ、自分。
そう思っていた。
でも、まだ何か方法はないのか?と、このチャレンジを諦めきれない自分がいて。
悶々としていた。
自分の部屋で大の字に寝っ転がった。
もう、ダメなのかな・・・。
つぶやいた瞬間、頭の中で何かがチカッと光った。
サンポーのドライブイン鳥監修まぜそば
佐賀県伊万里市に本店があるローカルチェーン、ドライブイン鳥が監修している。
だったらドライブイン鳥の店頭で販売していてもおかしくない。
ボクはネットでドライブイン鳥のホームページを見つけた。
そして、自宅から一番近い店舗へ電話した。
「すみません、そちらでサンポーのドライブイン鳥監修まぜそば 売ってますか?」
ダメもとで聞いてみた。
これでダメなら本当に諦めよう。そう思っていた。
ところが電話に出た店員さんはあっさりと言った。
「はい、置いてますよ。」
行こう!ドライブイン鳥へ
なんてことだろう。
散々探し回った物が、電話一本で見つかるなんて。
GoogleMapで自宅から一番近いドライブイン鳥を検索した。
一応、片道1時間ちょっとかかるらしい。
渋滞にはまれば2時間は平気でかかるだろう。
だが、構わない。
ボクの心は決まった。
行こう!ドライブイン鳥へ。
金曜日。
仕事が終わった後で帰宅後ボクはすぐに車を走らせていた。
土曜日でも日曜日でもいいかもしれない。
でも、少しでも早く行きたいのだ。
もしも、売り切れていた時に自分で自分に
それでもよくやったよ、自分
などと、ぬるい慰めをしたくない。
だから可能な限り早く行く。
それが、今日だ。金曜日だ。
帰宅ラッシュで道は渋滞している。
そんなことは知った事か!
いくら渋滞していたって道はつながっている。
いつか必ずドライブイン鳥に着くさ。
GoogleMapのナビでは目的地まで20分と出る距離まできた。

空が茜色から漆黒に染まりつつある。
目的地が近づいてきたせいか、空の色をキレイだと思う余裕が出て来た。
そして、陽が暮れるころ

着いた!ドライブイン鳥。

知る人ぞ知るこのキャッチフレーズ。
興奮を抑えながら入店。
店員さんから
「いらっしゃいませ。お客様何名様ですか?」
と迎えられ思わず、
「一人です。」
と答えてしまい、そのままお席へご案内されてしまった。
早くまぜそばを買いたいのにぃ~。
こうなったら食事してしまえ!
しかし、案内されながらボクは見逃さなかった。

レジの前にたくさんのドライブイン鳥オリジナル商品が並んでいる。
その中にあるんだ。
数量限定ドライブイン鳥監修まぜそば
しかも3個も。

焼き鳥定食を食べた後、会計時にボクはまぜそばを3個買った。
車に乗ってまぜそばを入れたリュックを助手席にのせてホッと一息。
ミッションクリア。
終わった、何もかも。
日常を冒険に変える ぶれないハート
ドライブイン鳥監修のまぜそばを手に入れた。
もと来た道を車で2時間近くかけて帰った。

部屋でリュックからまぜそばを3個出した。
なんてことないカップ麺。
ボクかどうしても手に入れたかったものが今、目の前にある。
その日は疲れ切ってそのまま寝た。
翌朝、早速まぜそばを友達に贈る準備をした。

せっかく手に入れた「まぜそば」を友達と共有したい。

もちろん、自分でも食べた。
ゆで卵は自分で入れました。商品には入っていません。
別に不味くはない。
だが、とびぬけておいしいわけでもない。
それでもいい。
今食べている「まぜそば」はボクが冒険をした証しなのだから。
後日、家族からは呆れられた。
「これを買うために車で往復4時間走ったの?」
その通り。
日常を冒険に変えるってそういうこと。
たとえ、呆れられようが非難されようが馬鹿にされようが。
自分が本当にしたいと思ったことをするだけ。
誰に理解されなくてもいい。
日常を蹴っ飛ばして、冒険に変えるのに必要なことはたった一つ。
誰に何と言われてもブレない。
自分が欲したものに向かって突き進む。
そんなハートを持つことだけ。
最後にお願いです。
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