「自分に適した仕事がないと思ったら読む本」 就活をする前にぜひ一読して欲しい!
特に中途採用、失業して就活している人に読んで欲しい本です。
筆者 福澤徹三氏は本書の冒頭で次のように書いています。
この本は一般むけの就職マニュアルではありません
本書はじめにより
そうなんです。この本は卒業を控えて就活をはじめる新卒向けに書かれた本ではないのです。
中途採用、ニート、就職失敗再就職、失業者など
本書で言うところの「落ちこぼれ」さん向けの就活の教科書です。
もちろん中途採用、新卒問わずこれから就職するみなさんにも役立つ就活の準備本だと思います。
この記事を書いている私は現在失業中です。
追記 その後、無事再就職しました。
たまたま、図書館で本書「自分に適した仕事がないと思ったら読む本」を目にしました。
たまたま借りて読みました。
まさに
目から鱗が落ちる一冊
でした。
フレッシュマンは夢を砕かれ、中途は希望を否定されるこの世の中で
本書は就職サバイバルの心得を教えてくれる現実的な就活の教科書です。
※ 本ページはプロモーションが含まれています。
本書を読んで欲しいのはこんな人
本書「自分に適した仕事がないと思ったら読む本」を読んで欲しいのはこんな人です。
- 失業してしまった
- 自分の就活の状況に絶望している
- 就活で はじめに 何をするか悩んでいる
- 30代 40代 50代で転職先を探している
- 適職 天職とは何なのか考え中
以下、本書の内容を見ていきましょう。
著者 福澤徹三さんってどんな人?
福澤徹三さんは
怪談実話、アウトロー小説、警察小説など幅広く執筆している作家さんです。
ご本人自身が職を転々とし、コピーライターやデザイナー、専門学校講師を経て小説家デビューしました。
ご自身の経験を踏まえてこの著書が書かれています。
私は本書を読み、これから先の就活が乗り越えられそう!と元気を頂きました。
「自分に適した仕事がないと思ったら読む本」概要 最後は希望を持って就活に望めます
本書の概要をざっとご紹介します。
第一章 やる気がでなくてあたりまえでは
- 現代がどのような時代なのか
- やる気がでなくて当たり前な理由
- そんな世の中で何を目指すか
を教えてくれています。
第二章 だめな企業ほど求人するでは
- 求人情報をどのように見るか
- 自分をアピールする履歴書
- 面接を受ける心構え
を教えてくれます。
普通の就活マニュアルなどには決して載っていないであろう内容です。
第三章 苦手な奴こそ財産である では
就職した後の仕事に臨む心得を教えてくれています。
第四章 職場ではこれだけ守れ では
就職したら守るべきことを教えてくれています。
そして、最後は読者のみなさんがやる気が出るように熱いエールを贈ってくれます。
では、ここから本書の内容を簡単にご説明していきましょう。
実は日本は格差社会!?
第一章 「やる気がでなくてあたりまえ」で福澤さんは
実は日本は格差社会で富める者は富み、貧しいものは貧しくなるという現実を読者に伝えます。
裕福な家庭の子供たちは高度な教育を受け有名一流企業へ就職し、ますます富む。
そうではない子供たちは自分たちに手が届く企業へ就職し、富裕層との格差は埋まらない。
なので、本書で言う「落ちこぼれ」さんはやる気や適職にこだわらず、
キャリアを求めて転職やランクアップを目指すべきだと教えてくれています。
詳細はぜひ本書を手に取って読んで欲しいです。
条件のいいところは求人広告は目立たない?
第二章の冒頭で福澤さんは言います。
ここでは企業を選ぶ大ざっぱな目安についてお話ししたいと思います。
第二章 だめな企業ほど求人する より
そして、いきなり衝撃的なことが書いてあります。
クレームを承知でいいますが、大々的に求人している企業の多くは条件のいいところではありません。
第二章 だめな企業ほど求人する より
ここからが筆者のいう求人情報を見る大ざっぱな目安です。
- メディアの露出が大きいほど、勤務条件は下がる
- いつも求人している企業は社員が長続きしない
- 人気のある企業の求人広告は目立たない
新聞などメディアの露出が大きい求人広告は誰でも見ることができるので採用のハードルは低いが、
それに見合った待遇しか期待できないです。
大々的に何度も求人する企業はそもそも居心地が悪いので社員が長続きしない可能性があるわけです。
居心地のいい企業は社員が居座るので人不足になりません。
さらに福澤さんは「具体的にどの業種とはいいませんが」と前置きしてから
掘り出し物として「条件は良いが人気が無い企業」を挙げています。
さらに福澤さんは
「求人広告を出していない企業でも問い合わせるのは自由」
とアドバイスしてくれています。
履歴書で自分をアピールできるのは志望動機だけ
福澤さんは過去に採用担当も経験があるそうです。
その時の経験から選考の際、履歴書の写真、次いで文字で落とされると言っています。
- 写真は街の写真館で撮影すること
- 文字は丁寧に書く できるならパソコンで打つのもあり
だそうです。
第二章ではさらに履歴書でどうやって差をつけるかについて教えてくれます。
それにはまず、相手の立場で考えることです。
採用担当者のことを考えれば履歴書に便せんで「このたびはよろしくお願い申し上げます。」くらい付け足していい
他にそういう事をする人はあまりいないので少しはアピールになります。
追記 私は便せんを添える方法を実践しました。
自己PRもですが志望動機が大事です。
異性に「あなたのここが好き」というように
「御社のここが魅力」「御社で採用して頂いけたらこういうことをしたい」と伝えなければ採用担当者には伝わりませんよね。
既成の履歴書では志望動機を書く欄が小さいのでアピールが難しい。
だったら履歴書をパソコンで自作してもいいと筆者は言います。
私は字が下手なので履歴書はエクセルで作成しました。
手書きの履歴書を要求する企業はこちらからお断りしました。
このご時勢に手書きをデジタルではなくアナログを求めて来る会社などこちらからお断りです。
履歴書は
自分がどうしたいのかアピールしてオリジナルを発揮するのが大事なのです。
筆記で落とすなら落とせばいい 面接はあなたが企業を選ぶ場所
福澤徹三さんの文章は基本的にやさしい感じですが言わねばならない事はビシッと伝えてくれます。
まず、筆記試験です。
筆記を重視するのは学歴偏重の企業に多くある事なので採用されても後の待遇は期待できないです。
そこで、筆者は「筆記で落とすなら落とせばいい」と言っています。
このお話、私は納得しました。私の前職で受けた筆記試験、たぶんズタボロだったと思います。
ですが、私の前の職場はいろいろ問題はあったとしても学歴重視ではありませんでした。
そして面接について会社のリサーチなどは一般的な実用書に譲ると前置きして
- 自己PRは台本を書く
- 仕事に役立つことをアピール
- これからどんなスキルを身に着けて何がしたいか
などを簡潔に要点をまとめるようアドバイスしてくれています。
四百字詰めの原稿用紙一枚程度が良いそうです。
志望動機 何故その職種を選んだのかは面接前にまとめておくべきです。
前にも書きましたが異性に「私のどこが好き?」と聞かれて答えられないでは話になりません。
さらに
面接を受けるのはあなたではない
第二章 だめな企業ほど求人する より
と筆者は言います。
つまり、求職して面接に臨む「あなた」が企業を選ぶということ。
本書では俳優の例を挙げてわかりやすく説明してくれています。
詳細は本書を手に取って読んで頂きたいのです。とてもいいお話ですから。
面接では舞台俳優のように自分が演じたい自分を演じればいいのです。
第二章最後の方で、福澤さんは言ってくれています。
面接なんて何度落ちてもいいから自分に合うところ見つければいいと。
追記 この言葉に救われて面接に5回落ちましたが平気でした。
強気で就活が出来たと思います。
就職したら早く一人前になる事
第三章 「苦手な奴こそ財産である」では就職後の心得についてアドバイスしてくれています。
まずは
「遅れてきた新人」にならないように一日でも早く一人前になり、次の段階に備える
とアドバイスしてくれてます。
さらに仕事の心得として次のように言っています。
- 仕事をやらされているとつらくなる 仕事は自ら作って職場で自分の存在を大きくする
- コミュニケーション不足で仕事に失敗しないために、プライドや年齢に関係なくわからないことは頭を下げて聞く
- イヤな職場に身を置いてもそれは自己責任 自分でなんとかするしかない
ということです。
苦手な人にはこちらから近づいていく 自分に勉強させてくれる人だから
第三章の「苦手な奴こそ財産である」では職場に必ずいる苦手な人についてのアドバイスをしてくれています。
福澤さんはこのようなマインドを持っていらっしゃいます。
苦手な人は「こいつ自分に勉強させてくれているんだ」と思えばいくぶん怒りもおさまる
第三章 苦手な奴こそ財産である より
苦手な人、自分を嫌っている人には自分から近づいていき、その人の話を聞いてあげる。
それでも改善が見込めないなら転職も考える。
でも、決断する前に自分に非が無いなら言う事は言いましょうということです。
言い合いになるかもしれません。
でも、胸の内を吐き出せば気分はすっきりするもの。自分が悪いと思ったら素直に謝ればいい。
私の体験ですが、言いたいことをため込んで言えずにストレスを溜めて体を壊しました。
「自分に適した仕事がないと思ったら読む本」をもっと早く読んでいれば何か変わったかもしれませ
ん。
職場で守るべき五つのこと
第四章 「職場ではこれだけ守れ」では次の五つのことを守るべきだと筆者は言います。
- 時間を守る
- 嘘をつかない
- ひとの陰口をいわない
- 恩を着せない
- 常に相手の立場で考える
それぞれの細かい説明が本書に書いてありますのでぜひ本書を手に取ってみてください。
人生に勝ちも負けもない
本書の最後の方で福澤さんはしっかりと読者に熱いエールを贈っています。
夢は必ず実現する、などと無責任なことはいいません、とことわりをいれながらも
でも、あなたのために世界があるのであって、それを輝かせるのも曇らせるのもあなた次第である。
このように本書を読む、みなさんを励ましてくれています。
さらに「人生に勝ちも負けもない — あとがきにかえて」では
題名のとおり人生に勝ちも負けも無く自分がどう生きてどう死ぬかということだと言っています。
つまりは
「自分の生き様に胸を張れるか」
ということだそうです。
まとめ 本書を読んでくよくよしなくなった
広告です。
本書「自分に適した仕事がないと思ったら読む本」を読み終えてから
就活中は
- 台本を書くように自己PRを作成して楽しかった
- パソコンでの履歴書作成を否定する企業をこちらから蹴った
- 「面接なんて何度でも落ちればいい」と思って気楽になった
就職してからは
- 苦手なヤツに進んで話せるようになった
- 部署で一番年上の下っ端だけど気にならない
- やるだけやってダメならそれまでと思うと気楽になった
人生に勝ちも負けも無くて、自分の人生に胸を張れるかどうかだけ。
私はそう思っています。
本書でいう就活の「おちこぼれ」でも輝けるかもしれない。
本気でそう思わせてくれる一冊です。