命日が近いせいなのか?
亡くなった親父との思い出がちらほら思い出されます。
世の中の所謂普通の親父とは少し違った親父でした。
いくつかある親父との思い出から一つ紹介します。
今回は親父が作ってくれた料理をいくつかご紹介します。
酷いものから今でも役に立っているものまでいろいろです。
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親父の料理 基本的に大ざっぱ
亡くなった親父は滅多に料理しない人でした。
私が多分中学生くらいのころは
「オイ、これはどうやって作るんだ?」
とインスタントラーメンの袋を差し出してくる始末。
インスタントラーメンはもちろん私が作りました。
でも歳をとるごとに自分で作るようになりました。
基本的に大ざっぱですが今となっては懐かしい味わいです。
以下、親父の料理 レシピはありませんが何品か紹介します。
タマネギのバター炒め
タマネギを薄く切ってバターで炒めるだけです。
料理の名前を聞けばなんかうまそうな気がします。
確かにまあまあうまかったです。
問題は量です。
カレーの皿にタマネギのバター炒めがてんこ盛りになっています。
それを親父と私で箸でつつきながら食べます。
おかずはこれだけです。
最後の方はうんざりします。
エビ雑炊
これも、名前だけ聞けばうまそうです。
その名の通り、雑炊にエビが入っています。
何故か殻つきです。
殻をむきたくても熱くてさわれない!
そのまま食べるとまずい!
しかも、カラと身の間の汁が熱い!
味がどうこうよりも熱くて食えない!
殻をむくという概念が親父には無かったのでしょうか?
油たっぷりポテトチップス
「オレがポテトチップを作ってやる」
張り切って作ってくれました。
ですが、チップではない厚み。
何故かいっぱい油を含んでいる。
ただまずい!
熱い!
ジャガイモに謝れ!と思いました。
漬物
ここまではロクでもない料理ですがここからマシになります。
親父直伝の漬物を私は今でも活用しています。
直伝なんで大袈裟に言いましたが大した事はしてきません。
- 野菜を切る
- 塩でもむ
- 一晩置く
これだけです。
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親父は気分で鷹の爪とか、生姜なんかプラスしてきました。
ちなみに親父はこの漬物に味の素としょうゆをかけていました。
塩分取りすぎです。
すき焼き
親父は鍋奉行ならぬ、すき焼き将軍でした。
すき焼きの時は必ず仕切ります。
牛脂を鍋でとかして。
少しずつ肉を焼き、しょうゆと砂糖を垂らして、
たまに野菜を焼き。
また、少しずつ肉を焼き、しょうゆと砂糖を垂らして・・・。
親父なりのこだわり手順で気がつけば立派なすき焼きになります。
酒を飲みながらすき焼きを仕切る親父。
なんかカッコよかったですね。
世界一ラーメン 親父の晩年
先にインスタントラーメンの作り方を知らない親父の事を書きました。
でも、孫娘ちゃんたちのためにインスタントラーメンを作っていたようです。
孫娘ちゃんたち曰く
「おじいちゃんのラーメンは世界一」
だったそうです。
私にとって、色々な意味で怖い親父でした。
そんな親父が自分の孫にラーメンを作ってあげるなんて・・・。
孫娘ちゃんたちと仲良くしたかったのでしょうね。
親父の言葉を思い出しました。
「俺みたいな汚いじじいはうまいものでも食わせてやらないと孫に相手にされねえんだよ」
汚いかどうかはさておき。かわいい孫娘ちゃんたちと仲良くできていたようです。
晩年、親父は介護を受ける身となりました。
そんな日々で、孫娘ちゃんたちはしっかり遊びに来てくれていました。
どうやら料理をすることで親父の思いは届いたみたいですね。