注意
この記事は映画「ちいかわ 人魚の島の秘密」について書かれています。その中にはネタバレが含まれています。なのでこの記事をご覧になる場合は、ネタバレが問題無い方か、映画を見終わった方に読んで頂くことをおススメします。
映画「ちいかわ 人魚の島の秘密」
見てきました。
前評判でトラウマになるくらい怖いと聞かされていました。
私は実のところ、事前に原作のマンガも読んでいました。
なので、だいたいのあらすじはわかっていました。
それでも私が見に行ったのは友達の勧めです。
この映画は絶対に見たほうがいい。
滅多にそんなことを言わない友達の言葉に私は背中を押されました。
行ってみて思いました。
この映画、確かに怖い。
でも、観て良かった。
今回は
映画「ちいかわ 人魚の島の秘密」が何故怖いのか?
ちいかわの世界に織り込まれたテーマについて。
というお話です。
※ 本ページはプロモーションが含まれています。
映画「人魚の島の秘密」が怖い理由

みなさんは、ちいかわのかわいい見た目で忘れてしまいがちですが。
あのコたちが暮らしている世界は決して生ぬるい環境ではありません。
常に死と背中合わせと言っても過言ではないでしょう。
今回の映画
ちいかわ 人魚の島の秘密
だって例外ではありません。
最初はちいかわたちも簡単なアルバイト感覚で南の島に向かいます。
しかし、そこで待っていたのは過酷な現実でした。
でも、それって普段のTVアニメの時でもそうです。
ほんわかした雰囲気なので忘れがちですが、実はちいかわの世界って結構こわい。
なので、映画も怖くなるのは仕方ないこと。
ここから後は残酷な表現が一部含まれています。
さらにこの映画が怖いと言われる理由。
直接では無いにしても残酷な事実を想起させるシーンがあります。
それは「撲殺と捕食」
たぶん一番怖いシーンはそこでしょう。
でも、この怖いシーンが無ければこの映画のテーマは完全に伝わらないと思いました。
実際に映画を見て私が感じたテーマは次の通りです。
- 異人種交流の難しさ
- 正義という矛盾
- 復讐
- 愛する者との別れと命の尊さ
どれもこれも単なる子供向けの夏休みアニメ映画だと思って見るには重すぎるものばかり。
人類にとって解決が難しいテーマです。
これらはあの残酷なシーンが無ければ伝わらないと思います。
以下、もう少し細かく見ていきましょう。
本当は過酷 ちいかわの生きる世界
愛くるしい見た目でみなさん忘れがちですが、ちいかわの生きる世界は結構きびしい。
まず、あのコたちは働かなければ生きていけません。
草むしり検定などの技能検定によって収入が決まるリアル設定です。
検定は難しいらしく、ちいかわはまだ合格出来ていません。
さらに自分たちが暮らしている世界に突然モンスターが現れて襲ってきます。
ラッコさんのように、それを討伐して収入を得る子もいます。
ですが、みんながそうではありません。
中にはモンスターに殺されてしまう子もいるんです。
さらに言えば、ちいかわ達が暮らす場所によっては命の危険があることも。
小麦粉を練って薄く延ばして退避する。
すると地面にクレープの生地が焼き上がる広場があります。
これなんか、逃げ遅れた子は黒焦げです。
このようにかわいくてホンワカしているちいかわのお話ですが、あの子たちが常に
死と背中合わせである
ということは記憶しておくべきでしょう。
それを踏まえてこの映画を観るべきです。
あらすじ紹介

あらすじは「映画 ちいかわ 人魚の島の秘密」のパンフレットから引用します。
あらすじ
日々の特訓や勉強で疲れていたちいかわとハチワレのもとにうさぎが持ってきたのは、
空から降ってきたという 「特別な島への招待」 のチラシ。
カンタンな討伐で100倍の報酬、 限定島ラーメンや限定スイーツも!
チラシに書かれていたのは、そんな夢みたいな好条件ばかり。
チラシを見るなり怪しんでいたラッコも、 限定スイーツが食べられると知って乗り気に。
場所を変えての特訓も勉強もいいかも」 と、 ちいかわたちは気分転換をかねて島に行くことにする。
到着するなり島民たちから歓迎され、島を満喫するちいかわたち。
そしてその夜、偶然見つけた島の洞窟探検へ。
そこで出会ったのは伝説の生物・セイレーンと人魚2匹。
どうやら仲間の人魚の1匹が島民に食べられてしまい、犯人捜しのために島民たちをさらっているという。
後日、村を襲いに来たセイレーンと島民の仲裁に入ったラッコがさらわれてしまう。
島民のヒトハとフタバの案内でラッコの行方を捜すちいかわたちに、さらなるピンチが......!
ちいかわたちは島を守れるのか? 人魚の島の“ひみつ” とは。
今回の映画もただ「南の島で楽しく冒険した」なんて言うナマ優しい話ではありません。
南の島にウキウキ気分でやって来たちいかわ、ハチワレ、ウサギの仲良し三人組。
三人を待っていたのは最初は歓迎ムードと楽しいバカンスでした。
しかし、次の日に島民の話を聞いて状況は一変。
ちいかわたちを待っていたのはとても困難な討伐と悲しい現実だったのです。
絵面がかわいいからまだ雰囲気は和みます。
ですが、ストーリーは単なる子供映画のそれではありません。
子供によってはトラウマになるかもしれません。
ちいかわのテーマである死と背中合わせの生活は映画でも続いているのです
キャラクター それぞれの役割
ここで、登場キャラクター達のそれぞれの役割にも注目しておきましょう。
ちいかわ 成長する主人公

もちろん、ちいかわが本編の主人公です。
なので、ちいかわ中心に物語が展開していきます。
今回のちいかわはいつにも増してがんばってます。
そして、成長していきます。
ちいかわの成長をストーリーを通じて見守る展開です。
ハチワレとうさぎ 友達としてサポート

ちいかわとハチワレとうさぎ。
言わずと知れた仲良し三人組です。
ハチワレはいつも通りちいかわを気づかい、励まします。
最後はちいかわと二人で一緒に重要な責務を果たします。
うさぎは相変わらずマイペースですがいざという時には頼れる存在。
ストーリー内でのラッパーとしてのうさぎに注目です。
うさぎのラップがある意味、戦局の明暗を分けたと言えるでしょう。
ハチワレとうさぎ。
二人は友達としてちいかわを常にサポートする役目です。
ラッコ 師匠としてサポート

普段から、ちいかわとハチワレの先生として大人としてアドバイスしてくれます。
もちろん、危ない時には助けてくれます。
まだまだ、未熟なちいかわ達に師匠としてサポートする役割を果たしています。
シーサーとくりまんじゅう 場を和ませる 最後は重要な役どころ

最初のうちは何しに来ているかよくわからない感じの二人です。
シーサーは限定ラーメンを食べに来ただけですし、くりまんじゅうはお酒飲んでるだけです。
この二人がたまに登場することで、怖かったり悲しかったりするストーリー展開がかなり和みます。
そして、ストーリーの最後では重要な役回りを果たしてくれます。
シーサーの料理の腕とくりまんじゅうのリズム感を見逃さないでください。
モモンガと古本屋 物語を新たな方向に展開させるキーパーソン

私は個人的にモモンガがキライです。
相変わらず見ているこちらをイライラさせます。
ですが、実はモモンガの自分勝手な行動が物語を要所要所で新たな方向に展開させます。
正にキーパーソンの役回りを果たしているのです。
古本屋はそんなモモンガのお世話役です。
この子がいないとモモンガは全く役に立たちません。
島二郎 物語の中でヒーロー的存在

この島で、知る人ぞ知るという飲食店を営む島二郎。
満身創痍で偶然に島二郎の店にたどり着いたちいかわを介抱したのがきっかけで討伐に協力してくれます。
囚われの身となった仲間たちの救出を手伝います。
最後の方では大事なものをちいかわ達に渡します。
そして、ちいかわの討伐作戦を援護するため戦います。
強くて優しくて頼りになる。
性格は男前!
料理の腕も一流。
物語の中ではヒーロー的な存在です。
こういう人が周りに一人でもいてくれるとすごく心強いはず。
なので、前垂れだけで後は素っ裸なのは勘弁してあげて欲しいものです。
セイレーンと人魚たち 問題提起する役割

今回討伐されるべきモンスターです。
不思議な歌を歌って攻撃してきます。
二人いる人魚はコーラス隊です。
どうやら、もともと人魚は三人だったようです。
最初は島民と仲良くやっていました。
島民はセイレーンたちに食べ物を分けてあげる。
セイレーンの不思議な歌声で島の作物が異常に育ち、豊作になる。
正に共存共栄が成立していました。
しかし、ある事件をきっかけに状況は一変します。
セイレーンたちはこの物語で問題を提起する役割を担っています。
島民たちの前に突如現れ住み着くという異文化、異人種交流の難しさという問題。
仲間を殺した犯人を求めて繰り返す報復。
復讐という問題。
ストーリーが展開していく内に更なる問題が起こります。
この残酷な悲しい問題はアニメちいかわのカワイイ雰囲気をもってしても和ませることは出来ませんでした。
ヒトハとフタバ 愛する者との別れと命の尊さ の象徴

ヒトハとフタバはこの島の住民です。
討伐ではちいかわ達の案内役をしてくれます。
実はこの二人にはある重大な秘密があります。
その秘密がストーリーの最重要要素です。
その秘密故に、この二人が担う役割は
愛する者との別れと命の尊さ
を象徴すること。
具体的にはぜひ劇場に足を運んで映画を観てください。
ちいかわとハチワレの戸惑い 正義という矛盾
物語はセイレーンの復讐劇のようにも見えます。
確かにそうなのですが・・・。
さらにもう一つの復讐がありました。
それは愛する者との別れと命の尊さ、それ故の復讐へ。
その復讐がさらに復讐を生む。
物語はそんな方向へと走り出します。
島民とセイレーン。
どちらにも互いに譲れない主張があり、言うなればそれぞれの「正義」がぶつかり合う。
ちいかわとハチワレ達は双方の間に立って戸惑います。
戸惑いを象徴するハチワレのセリフです。
「どうするのが正しいのかな?」
「これって正しいんだよね?」
ハチワレの戸惑いは「自分たちの正義」という曖昧な言葉によるものです。
ちいかわ達は「正義という矛盾 」に混乱させられます。
だが、このままではこちらがやられてしまいます。
ちいかわ達とセイレーン。
ちいかわが討伐の為に考えた秘策とは?
互いの主張と生死をかけた戦いは果たしてどのような決着を向かえるのか?
それはぜひ劇場で映画を観てください。
この映画の怖い理由 撲殺と捕食
この記事で一番残酷な部分です。怖い人は飛ばしてください。
この記事で何故この項目をわざわざ設けたのか?
このシーンが無ければストーリー全体を通じたテーマが伝わらないと思ったからです。
この映画のテーマは私が見る限り次の通りです。
- 異人種交流の難しさ
- 正義という矛盾
- 復讐
- 愛する者との別れと命の尊さ
復讐という意味ではセイレーンが島民たちを連れ去り、どうやら食べているようなことを言っています。
直接の捕食シーンはありませんが、
- 島民たちの嘆きと悲しみ
- 囚われた島民たちのみそ漬けシーン
で、その残酷さが表現されています。
これだけでもかなり怖いのですが、それよりもさらに怖いシーンがあります。
それが、撲殺と捕食のシーンです。
何故、このような残酷な話になっているのか?
そのきっかけは愛する者との別れと命の尊さ。
そして、それ故の復讐です。
もちろん、映画で直接的に残酷な描写はありません。
音声と想像にお任せする映像だけ。
それがなおさら恐ろしい。
さらに、捕食シーンが見せる愛する者との別れを惜しむあまりの残酷さ。
このシーンに物語の全ての発端と謎解きが詰まっています。
先に「トラウマになる」という表現を書きました。
それはこのシーンが大きく関係していると私は思います。
劇場で映画を観るなら覚悟して観てください。
エンドロールの後を見逃すな!
一件落着という事で、ちいかわ達は船に乗って自分たちの住む場所へ帰って行きます。
そして、エンディングテーマ。
エンドロール。
映画を観る人で主張が別れるのは
エンドロールを最後まで観る派、観ない派
ですよね。
ですが、この映画に限っては
絶対にエンドロールを最後まで観てください。
最後にこの物語の正にトドメ!ともいうべきシーンがあります。
どうかそれを見逃さないでください。
討伐はちいかわ達が島を去って終わりました。
しかし、この物語のテーマである
復讐
愛する者との別れと命の尊さ
は、最後の最後を観ないと終わりません。
最後を観ても結局どうなったかは
ご想像にお任せします
になることでしょう。
ですが、この映画を観たあなたが最後にどのような決着を想像するか?
この物語はそこまでしないと終わらないのです。

入場前に特典のシールをもらいました。
映画を観終わってから、売店でうさぎのメモ帳とパンフレットを買いました。
まとめ ちいかわの世界は死と背中合わせ
映画「人魚の島の秘密」に限らず、ちいかわの世界観は普段から怖い。
ちいかわの生きる世界はとことん現実的
- 働かなければ生きていけない
- モンスターに食べられてしまう
ちいかわの世界観は映画でも同じで、きびしいものなのです。
この映画で私が受け取ったテーマは次の通りです。
- 異人種交流の難しさ
- 正義という矛盾
- 復讐
- 愛する者との別れと命の尊さ
これらテーマを伝えるためにこの映画で一番怖い
撲殺と捕食
のシーンが必要だったと言わざるを得ません。
単なる子供のアニメ映画というにはあまりにも過酷なストーリーです。
覚悟して観てください。
エンドロールの後にあるお話もしっかり観てください。
そして、ラストはみなさんで考えてください。
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